2011年3月28日月曜日

somosomo

原子力発電所の情報が、日々飛び交っている。しかしながら、情報の密度が高まり、入り乱れた状態になればなるほど、”そもそも原発ってなんだろう!?”とか、”そもそも放射線ってなんだろう!?”という SOMOSOMOがたくさん湧き上がり、悶々としていた。そんななか、理解へむけてのひとつの補助線をみつけることができました。 ”原子力教育を考える会”のサイトでは、非常に分かりやすい説明とともに、ザ・サクリファイスというドキュメンタリーフィルムも見ることができます。チェルノブイリ原発事故処理作業者のドキュメンタリーなのですが、いま日本で起きていることとの重なりを考えてしまいます。 ⇒ 原子力教育を考える会 

これだけ計画停電による影響がでているなかで、街中ではTEPCO(東電)のALL SWITCH オール電化推奨をかかげたバスラッピング広告<京急バス>が未だに普通に走り続けている。こちらでも、“そもそも。。。” と考えさせられるのは、僕だけだろうか?

2011年3月20日日曜日

たずねて

昨日午後に、ウィンドチャイムブックスを主宰されている永井宏(ナガイヒロシ)氏を訪ねました。 ArtBookFairへむけたご相談のために、とつぜん訪問したにも関わらず、あたたかく迎えていただきました。 永井氏の様々な活動の一端を教えていただくとともに、個々の活動を文化として根付かせてゆくことへの想いを強く感じました。街という単位のなかで“顔のみえる活動”の必要性についても然り。 同席いただきました小栗様と写真家の大杜様、ありがとうございました。お話とともに、コーヒーと素敵なバンジョーの演奏までいただきまして、ほんとうにご馳走様でした。 

2011年3月19日土曜日

本/ 佇まい

本のある風景や本と空間の関係はまじまじと見ると、奇異に映りませんか。とくに個人が所有する本棚の存在は、プライベートでありながらパブリックでもあるような曖昧な位置づけでもあるように感じられます。本の背表紙から伝わる力の集積が、空間を支配したり、あるいは空間の構成要素の軸となっていたり。 5月にアートブックフェアーを予定しておりますが、アタマの片隅ではそもそも“本の佇まい”が気になっております。
⇒ 本+本棚

2011年3月18日金曜日

ひとり

おしよせる悲しみと、不穏な時が刻々と交差するなか、いったい私達は何処に心の拠り所を探したらよいのでしょう。 あの日からすでに一週間がたちます。  まるでいっぺんに空からとても大きな塊が降ってきたかのような、どう受け止めてよいのかわからない気持ちが続きます。 そんなとき、手元に一枚の白い葉書が届きました。 その葉書には “たいへんな災害ですが、それぞれ出来ることを真摯にやってゆきましょう。”という一文とともに、雪を纏う札幌モエレ沼公園(イサムノグチ作)の緩やかな丘の写真が添えられていました。 自然に対峙したときにいやおうなしに揺らぐ“ひとり”という存在。 でも、そのひとりがいま目の前にあることを真摯に取り組み、動いてゆくこと。そして、動きながら自らが考えてゆくことこそが、あの日からいつか辿りつくであろう其処への歩みになるのかもしれません。 岡田満さま、お葉書をありがとうございました。

2011年3月10日木曜日

第1回 葉山・逗子 アートブックフェアー

さっそくですが、葉山藝術大学のつくりかた第1回目レクチャーとして   ”アートブックのつくりかた”を 5月15日(日)に開催いたします。
詳しくはこちらのウェブサイトをご覧ください。 http://artbookfair.jimdo.com/ 
イベント:アートブックフェアー(逗子+葉山)のプログラムとして、予定されております。
”アート本がうまれるまで”のプロセスにまつわる興味深いお話を、出版・グラフィックデザイナー・編集者の方々から伺えることと思います。 パネリストの岡田満氏は、葉山を拠点に出版社”用美社”を主宰され、数々のアート出版を手掛けられております。 是非ともご参加ください。

2011年3月6日日曜日

はじめに

”生きているということは、自然界において創造性が全開している結果でしょう。 ヒトに限らず、草木や動物にしてもね。だから創造的に生きることは目的ではなくて、生きていること自体が最初から創造的なんです。”        星川淳(作家、翻訳家)


ヒトはいつから己の創造性を、いとも簡単に放棄するようになってしまったのだろう。星川氏の言葉は、ワタシハココ二イルということの意味、意義への接し方であり、眼差しはあたたかく、そして胸を打つのはなぜだろうか。
我々は葉山藝術大学というプロジェクトを通じ、日々の営みという土壌のなかに、全開している創造性を掘り起こし、耕し、共有する場を設えてまいります。それは様々なヒト・コト・モノに出会いながら、溢れる眼差しへ補助線を添えてゆくことかもしれません。少しずつではありますが、2011年いよいよ始動します。
(文責 金澤卓也)