2011年3月18日金曜日

ひとり

おしよせる悲しみと、不穏な時が刻々と交差するなか、いったい私達は何処に心の拠り所を探したらよいのでしょう。 あの日からすでに一週間がたちます。  まるでいっぺんに空からとても大きな塊が降ってきたかのような、どう受け止めてよいのかわからない気持ちが続きます。 そんなとき、手元に一枚の白い葉書が届きました。 その葉書には “たいへんな災害ですが、それぞれ出来ることを真摯にやってゆきましょう。”という一文とともに、雪を纏う札幌モエレ沼公園(イサムノグチ作)の緩やかな丘の写真が添えられていました。 自然に対峙したときにいやおうなしに揺らぐ“ひとり”という存在。 でも、そのひとりがいま目の前にあることを真摯に取り組み、動いてゆくこと。そして、動きながら自らが考えてゆくことこそが、あの日からいつか辿りつくであろう其処への歩みになるのかもしれません。 岡田満さま、お葉書をありがとうございました。

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